相手を尊重すること


 話しをしているときに「常識」「普通」という言葉を、私たちはよく耳にします。極端な話し、例えば電車で騒いではいけないとか、人を殺してはいけない…ということは、常識というよりも「社会性」「道徳」という表現をすると思うのですが、常識とはどんな基準なのでしょう?
 多くの人が思うこと、考えることが常識だという考え方もありますよね。それでは、違う人は常識ハズレなのかな?それはいけないことなのでしょうか?日常の細かいことで言うと「トイレが済んだら便座を上げておくのが常識だ」とか「トイレは蓋を閉めておくのが常識だ」、または「イチゴには練乳をかけて食べるのが常識だ」「スイカは塩だろ」こんな細かいことは、常識というよりも、その人その人の好みや価値観、生活習慣ですよね。
 人と会話をしているとき、この常識という自分の物差しで話しを聴き、相手に対して意見するとどうなるでしょう?「それは、おかしいよ」「それは間違ってるよ」果たして本当にそうなのかな?人は否定をされたり、非難をされて気分が良くなることはありません。嫌だな…と思えば当然、感情のスイッチは入ります。女性は特に、感情重視型の脳の動きをしますのでヒステリックになりやすくなります。ヒステリックになれば、話し合いもケンカになるし、男性は嫌だと思って無口になる、その場から逃げる…という状態になります。
 夫婦カウンセリングをしていて、よく聴く状況です。これでは、上手に話し合いをすることは難しいでしょう。

 自分の物差しで計り、どうなのかではなく、まずはお互い「違うんだね」という部分を認めることが大切だと思います。そして、違う中で接点を見つけていく。誰一人、同じ人間はいません。考え方、価値観、受止め方はすべて違います。違うという部分から、スタートしなければ上手に話し合いをするのは難しいことでしょう。尊重されて、嫌な気持ちになる人はいませんよね。