指しゃぶりをする子に悩む母親は多いですよね。ほとんどの場合、子どもが幼児の場合ですが…。この映画は17歳の少年ジャスティンが、この指しゃぶりのクセをもっています。当然、本人を始め、家族…と周りのみんなが、このクセを治そうとします。
“僕はダメな人間だ”そんな思いに捕らわれ、周りともうまく関係が築けない。親指から薬物、マリファナへと依存の対象が移っていきますが、根本的な解決ができないままでいるジャスティン。でも映画が進むにつれ明らかになっていく、人、それぞれが持つ傷、悩み、コンプレックス。父親、母親、弟の心の中を知り、人間として理解したとき、彼の心の中が埋まっていくのを感じました。人間関係は、しっかり向き合って築いていくものだと改めて思います。
薬物依存病棟で看護士として仕事をする母親が「家族がいるから寂しくない!とは限らない」と言います。家族がいても、寂しい思いをしている人がたくさんいる。今の時代を映しているな…と思いました。また「人間は依存をして生きている」。依存の対象はそれぞれだけど、スヌーピーのライナスのように毛布かもしれないし、このジャスティンのように指しゃぶりかもしれない。映画を観たり、おいしいものを食べたり、好きなことをして楽しい時間を持ったり、大切な人との時間も自分を維持するためには大切なものでしょう。依存というには極端かもしれませんが、人は心が落ち着く何かを必要としているのでしょう。それは悪いことではないですよね。
また、ところどころで出てくる歯科医役のキアヌ・リーブス。いいタイミングで現れ、セリフにスパイスが効いています。自分が正しいかどうかはわからない。人は皆、自分探しをしている。今の自分と向かい合い、受け入れ、次にどの方向へ行くか…常に考えている。“大切なのは答えのない人生を生きる力”です。
今のありのままの自分でいい!他人と違っていても、理想と違っていても、できないことがあっても、生きて、前を向いて、考えながら生きていればそれでいいんだ!
この映画は今の時代を生きていく上で、絶対に必要なメッセージを私たちに与えてくれていると感じました。
