奈良の放火殺人事件を考える


 奈良の母子放火殺人の少年と面接をした父親のメモを新聞で読みました。聴きながら涙が込み上げてきて、「よかったね…」と私は少年に向かって言っていました。

 放火殺人をすることは、もちろん決していいことではありません。ただこの少年がそれをしなくてはならないほど、生きることに苦しんでいたことを理解してあげられなかった親の責任を考えます。

 まずお父さんが謝った。しっかりと少年の気持ちを考え、謝罪したことは素晴らしいことだと思います。ただ、どうしてこれをもっと早くにしてあげられなかったのか、どうして気付いてあげられなかったのか…が悔やまれてなりません。私たち人間は、こういうことが起こらなければ自分や子どもとしっかり向き合い、今、目の前の問題を受け入れて考えることができないのでしょうか?大変のことからは目をそむけてしまう。でもその大変なことは、後になったらもっと大きな大変なことになるでしょう。今できることを、しっかり考えることが必要ではないのでしょうか?

 また、子どもの罪を一緒に背負って生きていこう!という親としての責任を果たそうという気持ちは、素晴らしいです。きっとこの少年は、お父さんと二人、しっかり更生して生きていかれると信じ、応援してあげたいと思います。

家族の思い、絆、愛情、信頼…いろいろなことを考えさせられる事件の一つでした。