『初恋』 06/06/14
府中3億円事件の犯人が、実は女子高生だった。そんなストーリーのこの作品は、一途に思う彼への愛情の形が事件へとつながる切ないものでした。
60年代は、大きな権力へ抵抗する弱い者たちが、学生運動などを通して闘っている時代です。自分たちの思い(主体性)を持ち、それを貫こうとしている。自由に、思うように生きられないはがゆさから、歪んだ形にもなるが、人としての強さを感じました。
今の時代は、豊かになり物や情報があふれています。発言や行動の自由も手に入れ、人間のエネルギーとなるハングリーな部分が欠落しているのだろうか。「自分は何のために生きている?」「何をしたい?」「自分とはいったい、何なのだろう…?」
答えはすぐには見つからないかもしれない。けれどあきらめず、焦らず、自問自答を繰り返しながら、自分を見つめる時間を大切にして「生きていく」ことを楽しみ、満足できる人生にしたいと思いました。
