北海道の“ばんえい競馬”を舞台に、馬を心から愛し調教師として生きている不器用な兄と、都会で起業し失敗、妻、財産、友人…すべてを無くした弟との再生の物語。
勝てない=命がない。競走馬の厳しい現実。勝てない馬を調教し、意味がないと兄になじられながらいつしか“勝つ”ことを二人で目指すようになる。馬に癒され、周りの人間関係から自分のエネルギーを充電していく弟。ゼロからのスタートを馬とともに決意し、今まで逃げていた自分を見つめなおし、東京へ戻っていく。
弟が調教師の兄に言う。「兄さんはいいな。何も迷わずに生きている」「馬鹿言うな。(俺だって)迷ってばかりだ…」
人間は弱い。失うとき、負けたとき、辛いとき…逃げたくなる。傷つき、エネルギーを失くし、家族のもとへ、居場所、愛を求めて戻ってくる。人は誰もがエネルギーを充電できる場所、人が必要で、それさえあれば立ち上がる、人生に向き合い、前進していけるのだ。一人では生きていけないのですね。
