嫌われ松子の一生  06/06/01


松子の甥が、亡くなった松子の部屋を片付けながら、訪ねてくるいろいろな人から松子が何を考え、どんな人生をすごしてきたのかを教えてもらう…というストーリー。
甥自身も自分の人生を見失っていて、彼女にフラれる。その後、彼女から「ごめんね」と謝る電話が掛かってくるが、彼は留守電越しに彼女の話しを聞いていた。
「人間の価値って、何をしてもらったかじゃなくて、何をしてあげたか、だよね…」

松子は「愛されたい」その一つの願いのために、いつも身を捧げる。人のために、とても要領悪く、それでも純粋に生きた。

松子が最後に愛した彼は、愛されたことがなく「愛」が怖かった。刑務所の中で牧師さんに「神は愛です」という聖書の説教を受け、「松子は神だ!」と思うが、松子の強く、大きな愛を受け止めることができず、愛しているがゆえに去っていく。

過ぎてから気がつく、周りの人がどんなに自分を愛してくれていたか。こんなに辛い人生だけど、愛されていたことも確かだと思うし、甥の彼女が言ったセリフにもあったように、松子がやってきたことは「愛」そのものなんだと思った。

映像は、内容とは対照的ですごくポップ。曲もどれもキャッチで、ついつい口ずさんでしまうような明るいものばかり。辛い人生だけど、松子の心の中はこの映画のようにつねに前向きで、明るいものだったのかもしれない。