オリバーツイスト 06/02/08

オリバーツイストという純粋無垢な少年を軸に、人間の善悪が描かれていた。

孤児をを養育する施設は、世間的には「善」なのに、そこにいる大人の心は「悪」。大人も子どもも愛を知らずに過ごしている。
そこから売られて住み込みで働いていた棺屋さん。主人は優しく、愛情があり「善」なんだけど、周りの人間は欲の深い「悪」の塊。その主人は「善」であるがゆえ、その「悪」に勝てずにいる。そして、そこを出る勇気、行動力を持った少年オリバーは、強い生きる力を持った運の強い人間かもしれない。

110km(70mile)歩き、たどり着いたロンドン。人への優しさ「善」を教えてくれたのは、泥棒チーム、フェイギンの「悪」人たちだった。

人との出会いがきっかけで、オリバーの運命は大きく動き出すが、彼に関わる人間は「善」の部分が引き出されていく。そして引き出されるがゆえに、苦しむことになる人間もいる。

「善」と「悪」、反対だけど実は表裏一体でどちらが本当かわからない。人間にはどちらもある、ということだろう。悪い人の中にも必ず「善」がある。表面だけみていると社会の矛盾も見過ごすことになるかもしれない。

この映画を観終わった後は、なんだか優しい気持ちになった。